印材選びの手引き
当店は厳選された印材のみを使用しており、自信を持ってお客様にご提供させていただいております。
ここでは、当店の印材と良い印材を選ぶ方法、知っておきたい不良材についてご一読ください。
牛角(黒)※旧名:黒水牛
従来はタイ産のものが多くありましたが、最近中国産・フィリピン産のものが輸入されています。以前は黒水牛と呼ばれていましたが、実際は陸牛の角を使う事も多く、今は幅広く牛角と呼びます。
色々な区別がありますが大別しますと、
(1)上芯持 中心に小さい芯がある。芯が小さいので組織の密度も細かく高級
(2)芯 持 太目の芯があり密度も荒い
(3)芯なし 芯がないのでもろく印材として不適当
当店の黒水牛はすべて(1)上芯持です。
丈夫さの秘密はここにあるわけです。
ひび割れ防止のため、オリーブオイル、椿油等で全体をこまめに塗布する事をおすすめします。変形が少なく永年お使いいただけます。
牛角(白、とび色)
従来はおもにオーストラリア産、最近ではアフリカ産のものも輸入されています。黒水牛に比べ、芯が太い個性的な色、上品な風格で愛用する人も多いです。
(1)白水牛 純白 白水牛の中でも単一色のもので希少価値。見た目も非常にきれい。
(2)白水牛 極上 透明感があり、部分的に少し茶色が混じるので個性を出したい方には最適。
(3)白水牛 (トビ色) 茶・黒系の混合色。
白水牛は黒水牛と共に乾燥によるヒビ割れに要注意です。当店白水牛は数ある材料の中から厳選したものだけを使用しております。
象牙
ソフトとハードの2種類があり、それぞれ取れた部分によりランクづけが決まります。現在ワシントン条約によりきびしく輸入が制限されており、主に国内の在庫のみ取引が続いております。
(1)ソフト材 ハードよりやわらかい。透明感は余りないが、一般的に広く普及している。
(2)ハード材 光沢が良く透明感があり、輸入規制以前でも産出国が少ないため、貴重な印材。
(1)極上印材 牙の先端近くからとり、目は殆どない極上品。
(2)上印材 目はあっても少しで細かく一級品
(3)中印材 目が適度にあり普及品
(4)並 み 印材に漂白を施してあるもの
(5)さらし 並みと同様、漂白してあるだけのもの
当店では、極上印材をはじめ、価格のこなれた中印材を使用する際にも限りなく上印材に近い中印材を使用してお客様にご提供させていただいております。
尚、印鑑の品質をより長く保たれるには、お使いになられた後はこまめに朱肉を拭き取る方法が最適です。